JRバス教授の高速バス・夜行バスの格安プランが一目で分かる!全国網羅ガイドbook

人には趣味趣向というものがそれぞれにあるが、私(JRバス教授)はバスのラッピングのコレクションが好きだ。

コレクションといっても、もちろんラッピングしているバスを集めるわけにはいかないので、インターネットで情報を集めたり、時には足を運んで写真に収めたりしている。

これまでラッピングバスといえば街中を走る循環バスのイメージが強かったが、意外と長距離を走る高速バスや深夜バスにもラッピングされているものがある。

同じ景色が続く高速道路でラッピングバスと並走したり追い抜いたりすれば、ドライバーや同乗者、特に子どもには大きな宣伝効果になるだろう。

乗車料金が安い格安バスは、こういった広告収入も大きな収入減になっているのではないか。あくまでも私の憶測なので、また近いうちにリサーチしてみよう。

乗車料金が安価に設定されている格安バスを見かけると、勝手に人件費や車両の維持費、高速料金などの心配をしてしまう無駄にお節介な性格なのだ。

私の性格の話から趣味の話に戻そう。

初めのうちは街中や旅先でたまたま見つけたときに写真に収める程度だったが、いつしかラッピングバスを目的に、ふらりふらりと日本中を旅していた。

そんな趣味のラッピングバスも、今はコロナ禍でなかなか直接お目にかかれないのが悲しい。早く日本中のラッピングバスを求めて旅に出たいなと思う今日この頃だ。

もう半世紀以上生きている私だが、やはり目を引くのはキャラクターのデザインがされたラッピングバス。

普段は地味で装飾もされていないバスが、可愛らしいキャラクターをあしらったバスに変身すれば街も華やかになる。のではないだろうか。

2021年4月には、ジェイアールバス関東のバスとムーミンがコラボし、期間限定運航している。(8月29日までなのでまだコラボ期間中だとか)

このバスは東京駅と埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークまでを繋いでおり、
乗車場所は東京駅の八重洲南口にあるJR高速バスのりばなので、他にもいろんな高速バスをお目にかかれそうだ。

片道90分かかる道中では、バス内でムーミンのアニメーション動画「ムーミン谷となかまたちVol.1」が放映されるらしいので、移動中もムーミンを楽しめる。

さらにバス乗車券と入園料をセットにしたお得なチケットもあり、トイレも完備されている。

私にはもう社会人になった娘がいるが、娘が保育園に通っていた頃は親子そろってムーミンが大好きだったので、こんなキャンペーンがあったらきっと岐阜からはるばる東京駅まで行っていただろうな…と思う。

バスの乗車も含めて楽しいムーミンバレーパークなのだから、直接パークへは行かずに東京駅が目的地なのがミソ。いや、ジェイアールさん上手く考えたなあ。

そしてこちらは中国ジェイアールバスのハローキティがラッピングされた可愛らしいバス。画像はJR西日本のホームページからお借りした。

これは2018年6月30日から山陽新幹線で「ハローキティ新幹線」が運行を開始したのを記念に始めたものだとか。

これまた娘が好きだったキティちゃん。いつか孫娘ができたら一緒に見に行きたいなあ。

ハローキティのラッピングバス

鉄道の写真を撮るのが趣味な人のことを「撮り鉄」といい、鉄道に乗ることを趣味とする人を「乗り鉄」と呼ぶなら、私は「撮りバス」であり、「乗りバス」だろう。ラッピングバスを見に行くために、目的地まで高速バスで向かうのだから。

高速バスとはよく聞くものの、実はしっかりとした定義がなく、高速道路や自動車専用道路を利用して目的地まで運行するバスを広く高速バスという。

高速バスの歴史は長く、1965年に日本初の高速道路である名神高速道路が開通したタイミングで誕生している。

その後1969年に東名高速が全線開通し、東京・名古屋間及び、東京・関西地区を結ぶ夜行バスが誕生した。

夜行バスの最大の特徴は、深夜にバスに乗り込んで、そのまま睡眠時間が移動時間へと変わり、翌朝には目的地に到着している点だろう。

私が初めて夜行バスを使ったのは20数年前、東京へ舞台を観に行った帰りのことだったように覚えている。

元々いつでもどこでも寝られるような人だから、特に寝心地は心配していなかったのだが、ちょうど良い睡眠時間で、起きたら目的地に到着していたことに感動した。

もちろん布団やベッドに比べたら寝心地はよろしくはないが、新幹線や車と違い時間を無駄にせずに移動できている感覚が、私を夜行バスの虜にさせた。

そして運賃が格安。イマドキでいう「コスパが良い」だ。

そんなコスパの良さは、「お金は無いけど時間はある」という学生や、私のようなせっかちでケチな人から多くの支持を受け、夜行バス市場はどんどん拡大していった。

少し脱線してしまったが、高速バスが誕生してからは多くのバス会社が開業し、高速バスの黎明期となった。

時間軸が前後するが、1964年には東京オリンピックが開催され、そのタイミングで東海道新幹線も開通。

高度経済成長を遂げて経済大国となった日本だったが、1970年代には二度のオイルショックに襲われた。

新幹線やマイカーなどの移動手段の発達やオイルショックの影響から、1970年代後半には高速バス界は打撃を受け、乱立していた高速バス会社は廃業や運行休止に見舞われるところが多かった。

その後も色んな外的要因からのダメージを受けつつ、各バス会社の紆余曲折な生き残り合戦があってこそ、今の多種多様な高速バスが存在する。

夜行バスでは3列シートが主流になったし、カーテンの仕切りやコンセント、読書灯なんてものがついているバスもある。初めて全身のリクライニングができる座席を利用したときはとても感動したものだ。

女性専用のバスなんてのもあるから、バス会社の企業努力がひしひしと伝わってくるような気さえする。

格安が売りだったの高速バスも、少し設定金額が高めの特別な座席を用意したり、4列座席の車両で、追加料金を支払えば2席分を独占できるサービスを実施したりしている。

もはや「格安=高速バス」ではなく、数ある移動手段の選択肢の一つとして市民権を得ている気がする。

ここ数年では、高速バスで小荷物の輸送を行うなど、バスの運行目的自体も多種多様だ。2018年4月から、「いわき号」の東京駅行JRバス関東便で、トマトを輸送しているそうだから面白い。

私が高速バスを利用するときはもっぱらジェイアールグループを利用するのだが、「ジェイアール」と一口に言っても、日本にはその名を冠するバス会社は8つある。

北から順に、「ジェイ・アール北海道バス」「ジェイアールバス東北株式会社」「ジェイアールバス関東株式会社」「ジェイアール東海バス」「西日本ジェイアールバス株式会社」「中国ジェイアールバス」「ジェイアール四国バス」「JR九州バス」だ。

九州だけ英語表記なのは、発足当時はアルファベットを商号登記できなかったが、その後の商業登記規則の改正でアルファベットが登記可能になっ際「ジェイアール九州バス」のみが「JR九州バス」に社名変更したからだ。

この8つのバス会社の総称を「JRバス」ともいう。

2008年にはJRバス発足20周年を記念し、8社が共同企画で「高速バス乗り放題きっぷ」を発売するなど、一致団結感が垣間見える一方、2009年にはジェイアール東海バスが唯一一般路線バスから全面撤退したり、JR九州バスだけ社名変更したりと、やはり違う会社なのだな、と思う面もある。

ちなみに「高速バス乗り放題きっぷ」はそれ以降発売されていない。

昨今は遠出したり、公共交通機関を利用したりすることに難色を示されるご時世なので、久しく高速バスに乗っていないが、世界がコロナに打ち勝った暁には「コロナに勝ったぞ!高速バス乗り放題きっぷ」なんてものが発売されないかなと密かに期待している。

そんな私が今最も行きたい観光地は兵庫県立淡路島公園内のアニメパーク、「ニジゲンノモリ」だ。

もう皆さん忘れかけているかもしれないが、私はラッピングバスが好きだ。

ニジゲンノモリでは2021年4月29日から「ドラゴンクエスト アイランド 大魔王ゾーマとはじまりの島」と「ゴジラ迎撃作戦~国立ゴジラ淡路島研究センター~」をテーマとしたラッピングバスが運行されている。

ドラゴンクエストのラッピングバス

ゴジラのラッピングバス

画像引用元:西日本ジェイアールバス株式会社

いやあ、かっこいい。

妻と娘二人の我が家では、ドラクエやゴジラについて熱く語る機会がほとんど無かった。これはぜひとも見に行きたい。

西日本ジェイアールバス株式会社さんも、公式サイトで

「ニジゲンノモリにお越しの際は、乗り換えなしで便利な大阪・神戸からのJR高速バスをぜひご利用ください。」

と言っている。言われなくてもそうするが、言われたらもちろんJR高速バスを利用する。

私は東海地方の片田舎に住んでいるのだが、ここの管轄はジェイアール東海バス。そして目的地であるニジゲンノモリの管轄は西日本ジェイアールバス株式会社。

この場合はどちらで予約をすればいいのか。

初めて高速バスを利用する人にとっては、そういう疑問を持つことも不思議ではないだろう。

その場合はどちらでもいいのだ。

往路と復路で会社を変えてもいいし、往復路まとめて同じ会社で予約してもまったく問題ない。

予約する窓口が違うだけで、検索ボタンを押した先は同じになる。グループ会社だからそれはそうか。

なんなら「高速バスネット」なる全国のJRの高速バスを予約できるサイトを使ったっていい。

目的地や出発日程が決まっている場合は、高速バスネットを利用するのが便利だろう。

高速バスネットは会員登録が必要だが、会員登録すると、好きな座席の指定や無料で簡単に予約変更ができたり、ネット限定のお得な割引が受けられたりする。

登録料や年会費等は一切かからないので、これは登録するしかないでしょう。

なんとなく旅行に行きたいけど、ふわっとしか決まっていないという方は、各バス会社のホームページから予約するのがおすすめ。

各地方のおすすめコースや乗り場案内、キャンペーンなどが載っているので、今まで知らなかった観光地や、お得な最新情報を仕入れながら旅行の計画が立てられる。

実際私もざっくりとした方面だけ決めて、ホームページを閲覧し、興味を持った目的地やキャンペーン次第でバスを予約することも多い。

その土地で働いている人がおすすめする観光地ほど魅力的なものは無い。持論だが。

とにもかくにも、バスでゆっくり移動するのは旅の醍醐味でもある。

もともとは時間とお金を節約するのが目的で格安の夜行バスをよく利用していたが、今では昼夜問わず高速バスが私の旅の始まりであり、終わりだ。

新幹線や飛行機ほど生き急がず、自分で運転するほど疲れない。

今後もJRの高速バスにはお世話になるだろう。